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住宅ローン

これを知らないとマイホームを購入する時に10万円以上損します。

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不動産購入の際、情報弱者は徹底的に搾り取られます・・・

いきなり煽りのタイトルですいません。でも、嘘ではありません。
このことを知っていると知らないとでは、不動産を購入する際に、10万以上損します。
下手したら、もっと損する可能性もあります。

「いや・・煽るのはいいけど、あんた誰なんですか・・」

この記事を書いている自分は、住宅ローン販売を5年経験した銀行員で、不動産業者とも頻繁にやり取りしていました。

自身の体験を踏まえて書いている記事ですので、リアルな話をお伝えできます。

さて、前置きは、ここまでにして、さっそくタイトルの答えを書いてきます。

不動産業者から請求される費用の一覧を確認してください。

その中に、「ローン事務手数料」または「ローン斡旋手数料」と書いてあったら、その費用は払う必要はありません。

「え・・なんで?」

では、その理由について、ザクッと説明します。

「ローン事務手数料」、「ローン斡旋手数料」ってそもそも何?

そもそも、不動産業者が請求する「ローン事務手数料」、「ローン斡旋手数料」って何の費用なのでしょうか。

明確な定義はありませんが、

・不動産業者がお客さんに住宅ローンを紹介した手間賃
・銀行に住宅ローンを申し込みする際に、お客さんの代わりに資料等を提出した手間賃

といったものになります。

ここまで聞くと、「ローンを紹介してもらって、事務も代行してくれるなら、やっぱり払わなければいけないんじゃないの・・」と、思うかもしれません。

しかし、実態を知っている者からすると、色々とツッコミどころが満載なのです。

「ローン斡旋」と「ローン代行」の実態はどのようなものなのでしょうか。

不動産業者を経由せずに直接銀行に住宅ローンを申し込みしても大して変わらない

不動産業者の中には、自分たちを経由して、銀行に申し込みした方が、審査がスムーズにいくなどと言うところが、けっこうあります。

が、住宅ローンに限っていえば、これはほとんど嘘だと思った方がいいです。

業者経由だろうと、個人が直接申し込みしようと、審査の結果は変わりません。

むしろ、不動産業者によっては、「その業者だから審査が通らない」という場合さえあります。
過去に、その業者が扱った不動産の売買価格に疑義があり、銀行にマークされている場合などです。

なので、業者からローンの話をふられたら、「斡旋手数料とか払うくらいなら、自分でローンは探すよ」と釘を刺して置いた方がいいです。

最初にそう言っておけば、業者は、「色々な銀行を紹介しているだけなので、費用はいいですよ~」と返すはずです。

業者にとっては、売買契約を取るチャンスを逃してまで、請求するほどの費用ではないからです。
つまりは、それほど曖昧な費用なのです。

多くの場合、住宅ローン手続きの代行というほどの仕事はしていない

次に、住宅ローン手続きの代行ですが、こちらも名前倒れで、実際、そんな大したことはしていません。

確かに、不動産業者が窓口になって、住宅ローンの手続きに必要となる資料を貰うことは多くあります。
が、それはあくまで業者が望んでいるだけで、銀行員からすれば、直接お客さんから資料を貰いたいというのが本音です。

業者という第三者を経由することで、伝わっていると思っていることが伝わらなかったりと・・・
思わぬ行き違いがあるからです。

また、個人情報の取り扱いが厳しい昨今でも、いい加減な業者だと普通に書類を紛失したり・・・ということもあります。
そのトバッチリに巻き込まれたくないというのもあります。

なので、面倒くさがらず自分が窓口になって、銀行とやり取りした方が良いです。
やることは、言われた書類を提出だけなので。

直接出向かなくても、ほとんどの銀行は、郵送、FAX(何故かメールNGの時代錯誤の銀行が未だに多いです・・・)で対応可能です。

ちなみに、スルガ銀行のシェアハウス問題も、業者がお客さんの代わりに書類のやり取りを行っていたことが問題の一因(書類の偽造)だったりします。

見たこともない大金が動く住宅の購入だからこそ全ての費用に目を配ることが大事

住宅を購入する際は、今までの人生の中で、一番大きな金額が動きます。

それゆえに、普段なら大金といえる金額ですら、小さな金額に見えます。

不動産業者はそこを上手くついてきます。

売買契約を結んで、住宅ローンの審査も通って、面倒な手続きももうすぐ終わり。
新しい家での生活に夢を膨らませて、テンションは上がりっぱなし。

そんな中で、最後の決済の時に、ササっと業者から渡される費用一覧にはしっかりと目を通しません。

ましてや、「ローン事務手数料」、「ローン斡旋手数料」は仲介手数料などに比べればはるかに少額です。
業者は業者で、「請求するのは当然」といったそぶりです。

そんな状態だと、「まあ・・これくらいなら・・・」という心理になりがちです。
しかし、普段の生活で、何か物を購入する際に、払わなくてもよい10万以上の費用を払うでしょうか。
決して安い金額ではありません。

業者から嫌な顔をされても、「ローン事務手数料」、「ローン斡旋手数料」を請求されたら、キッパリと断りましょう。
ちなみに、銀行員はあえてそんなことをお客さんに教えたりはしません。

銀行員にとっての客は、一般の顧客ではなく、住宅ローン案件を継続的に持ち込んでくれる不動産業者ですから・・・

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