はてなブックマークでこんな記事が話題になっていた。
元イケハヤ書生の矢野大地さんが開催予定の参加料10万円のブログメディア道場について
詳細は記事を読んでもらいたいが、要点としては、①内容の割には合宿代が高すぎる②そもそもイケダハヤト師の弟子である書生たちがブロガーとして稼げていないので、彼らと話しても有益ではない、という趣旨で書かれている。イケダハヤト師は自身のブログで、極端な意見を述べることが多々あり、嫌ってる方も多いと思う。自分も、イケダハヤト師の意見の中には、おいおいそりゃーいくら何でも違うだろっと感じることが何回もあった。だが、イケダハヤト師を感情的に嫌いだからと言って、とりあえず叩くという風潮には何か違和感を感じる。そこで、自分なりに感じたことを、以下にまとめてみた。
そもそも冷静に考えれば合宿代はそこまで高くはない
まず、合宿代10万円は高いという意見だが、そもそもこの合宿代は宿泊料も混みとのことだそうだ。下記のように、授業料が21日で37,000円である。とすると、一日あたり、約1,800円である。この価格は今回の合宿が泊まり込みで10人しかいない環境、つまり時間無制限でかつ少数クラスで講師に自由に質問できるセミナーであると考えれば、かなり安い部類に入る。合宿の内容が役立つかはわからないが、価格で批判するのはおかしいと思う。
どうやら参加費に食費や交通費は含まれていないようなので、現地までの交通費や滞在中の食費など、結構お金がかかりそうです・・・。
汗見川清流館は普通に宿泊すると1泊3,000円なので、3週間の滞在で3,000円×21日=63,000円となります。
参加費100,000円のうち、宿泊費が63,000円だと考えると残りの37,000円が授業料となり、これを安いと考えるか高いと考えるかで評価が別れそうです。
イケダハヤト師の外見を批判記事の中でバカにすることは卑怯
自分が一番違和感を感じたのは、この部分である。
それにしてもイケハヤ氏はそろそろプロフィール写真を変えたほうがいいと思います。
イケダハヤト師の手法を批判するのは全然良い。自分もこの合宿は合宿の名を借りた単なるファンによる献金の側面が強いと感じるし、行ってもブログの運用など実用面で役立つことはないと思う。ただ、イケダハヤト師はまがりなりにも自身の実名と写真をさらけだして、意見を述べている。それに対して、匿名の者が彼の外見をあげつらい、バカにして、その手法や意見を批判するのは卑怯である。イケダハヤト師の外見と彼の意見や手法の正否には全く関連性はない。要するに、「こんな外見している奴のことなんて、信用できないでしょ?見てよこいつのこの顔ww」と言いたいのだろう。それなのに、匿名の者が一見、客観性を装って批判記事を書いていることに酷く違和感を感じる。外見を批判するという時点で、既に論理的な闘いを放棄していると感じてしまう。
売上が2,000万ほどの一自営業者が弟子の未来まで責任を持つことは不可能
イケダハヤト師の年間の売上がどれほどあるのかはわからないが、せいぜい数千万といったところであろう。そして、ブロガーで経費はほとんどかからないとしても、実際の純利益は更に少ないだろう。つまり、イケダハヤト師は日本に数十万人はいるであろう自営業の一人に過ぎないのである。さらに、彼は妻子も養っている。将来今の収入が維持できる保証はどこにもなく、自らの腕のみで自分と家族の生活を維持していかなければならないのである。そんな、一自営業者の彼に弟子入りし、手法を間近で見て自らの血肉にしたいと思うのは個人の自由ではある。だが、弟子入りしたからには、将来の給与やその後に確実にブログで収益が上がることを保証しろと要求するのはあまりにも愚かである。もちろん、イケダハヤト師が簡単だと煽ってる、勧誘しているという点は問題であろう。だが、建設業の一人親方に弟子入りした者が、俺のことを一生雇ってくれ、独立後に、絶対食べていけるようにしろなどと要求するだろうか。結局のところ、本人次第ということであるし、一自営業者に弟子入りするというのは当然リスクが大きい。そんなことは、当然認識した上で、あくまで本人の責任で弟子入りすべきなのだ。つまるところ一自営業者に過ぎないイケダハヤト師に多くを望むのは酷ということなのである。
本日の社会を生き抜く知恵
誰かが嫌いでも、感情的に批判するのは間違っている。批判する時こそ冷静に批判するべきである。また、一人で事業を営んでいる自営業者に弟子入りするのは基本的にハイリスクである。そのことを認識した上で、メリットとデメリットをよく考えて、決断しよう。