社会を生き抜く知恵

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豆知識

歴史上の偉人の功罪について考えてみた~人間には必ず表と裏がある!~

投稿日:2017年1月7日 更新日:

歴史が好きなので、よく歴史関連の本や記事を読みます。そこで、最近疑問に思ったのは、「偉人が行った行為でどれくらいの人々が犠牲になったのか」ということです。古代から現代まで偉人と言えば、多くは国王、皇帝など国のトップに君臨する人々、当然戦争とは切っても切れない関係にあります。よく言われる言葉として「一人を殺せば悪党、百万人だと英雄」という格言があります。実際のところどうなのか調べてみました。

カエサルは女、子供にも容赦のない男だった

カエサルといえば、共和制ローマ時代の英雄、その後のローマ帝国の礎を築いた人物です。女にも男にもモテた人気者、敵対者にも寛容だったなどのポジティブなイメージが日本では定着しています。ですが、それはカエサルのあくまで一面にすぎません。彼を語る上で必ず触れなければならないのはガリア戦争、現在のフランス周辺に住む先住民族を征服し、ローマ化させた征服戦争です。後にカエサルは自分でその時の出来事を記述し、本にしており、これが有名な「ガリア戦記」です。この戦争で、カエサルは多くの女、子供を含む非戦闘員を虐殺しました。その数は数万人、数十万とも言われています。もちろん、カエサルからすれば、蛮族たるガリア人を征服戦争の過程で非戦闘員を含めて虐殺することは、他の部族への見せしめにもなり、戦争を有利に進める上で必要な戦略だったのでしょう。また、今の価値観で当時を批評するのは愚かなことでもあります。戦争において勝利した側が占領した町や村を襲い、金品を奪い、女、子供を奴隷にすることは勝者の正当な権利として認識されていました。軍事指導者としてカエサルが行った行動は当時の価値観から照らせば当然のことだったのかもしれません。

人間には必ず二面性がある

この出来事から伝えたいことは、カエサルはこんなひどい人間だ!ということを言いたいのではなく、歴史上の人物を取り上げる際には単にヒーローとしての口当たりの良い英雄譚を伝えるだけでなく、その人物が行ってきたことを真正面から捉えることが必要だということです。偉人を英雄として祭り上げ、暗い話には目をつむることは、人間というものを単純な「善」か「悪」かという二元論で捉えることに繋がります。人間はそれほど単純ではありません。カエサルは確かに現在のヨーロッパ地域をローマの支配化に置き、文明化させて、現在のヨーロッパの原型を作った人物であり、その功績は英雄と呼ぶにふさわしいでしょう。ですが、一方で、彼はひとりの人間であり、自身の出世や野望、ローマのために、征服戦争を行い、その過程で多くの一般市民を虐殺した人物でもあります。歴史に名が残るのはカエサルのような一握りの人間だけであり、この戦争で犠牲になった多くの凡庸な市民は歴史の片隅に消えていきます。数字でしか記されない人々の生活に思いをはせて、偉人が行った行為の功罪を考えること、そのことにより、歴史をよりリアルなものとして捉えることができます。

名もなき市民たちを考えると、歴史がもっと面白くなる

こんな偉そうなことを言いながら、自分自身、歴史上の戦で大勝利をおさめるような典型的な偉人の話は大好きです。ですが、ふと自分の身に置き換えてリアルに考えてみると、普通に暮らしてたらいきなり、外国から侵略されて、家族もろとも殺されて、墓も名前も残らない、一方で、侵略者は偉人として2000年後も歴史に名前が残っている。これってとんでもなく無念な話です。自分が彼ら名もなき被害者に今まで興味が持てなかったのはリアルな人としての実感がわかなかったからだと気付きました。英雄よりも一般人の方がはるかに自分に近いはずなんですけどね。そういうこともあって、最近は一般市民ってどんな風に生活して、どういう風に死んでいったのか、という観点で歴史を見てます。今まで知ってた歴史上の事件もより深く面白く感じることができるので、オススメです。

本日の社会を生き抜く知恵

完璧な英雄などいない。人間である以上必ず裏がある。清濁あわせた一人の人間として見ると面白い。また、歴史の影には数多の名もなき人たちがいる。彼らの人生を考えてみると意外と面白い。

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